素材　朱泥陶器
サイズ　胴体径約85mm
　　　　持ち手込み全長約95mm
　　　　高さ約60mm
　　　　容量約150ml
備考　画像の現品のみの在庫になります。


急須の産地として知られる愛知県常滑で作陶されている伊藤雅風さんの急須。茶器全般を手掛けますが、中でも急須に注ぐ情熱はすごいものがあります。

雅風さんは土作りを自ら行う数少ない作家。
知多半島でとれる赤土と田土を、伝統的な水簸〔すいひ〕で精製して粘土作り。これだけで半年から一年を費やし、さらに一年寝かせて、本朱泥と呼ばれる材料がようやく仕上がります。

その粘土をろくろで成型したら、釉薬を掛けずに焼締。多孔質が渋みを吸収し、土の鉄分がお茶をまろやかにすると言われています。

力量を問われる急須造りですが、雅風さんの急須は端正で、どこから見ても美しいのです。その美しさは機能面にも結びついており、綺麗にお茶を淹れることが出来ます。雅風さん自身もお茶好きであることから、作ることと使うことを繰り返し常に向上している様子がうかがえます。

この急須は、円盤のように真ん中が膨らんだ平急須。小振りなので片手で持ちやすいですが、見た目よりも案外入ります。持ち手の付け根近くに「雅風」の刻印あり。

美味しいお茶のための、美しい道具を是非。